2020年9月号優秀作品その2(6年生Hさん)


 新型コロナウイルスの影響で、国連の調査した112か国の18歳から29歳の1万2千人の中で、73%の人が学校が休みになりました。発展途上国の人など13%の人は、インターネットを使った授業が受けられませんでした。そして、65%の人がコロナウイルスが広がる前よりも勉強する時間が少なくなり、51%の人は勉強が遅れそうだと心配しています。

 教育を受けることができないと、受けられなかった子供たちが大人になったときに、豊かに生きるための技術や経験が少なくなってしまいます。読み書きができないと、当然つく仕事も限定されてしまいます。すると生活にも影響が出てきてしまいます。政治をしたり、その政治が正しいかどうかの判断ができる人も減少し、不安定な世の中になってしまうと考えられます。

 これからの世の中を考えると、一人ひとりの能力に合わせた教育を行っていく必要があるでしょう。コロナウイルスで学校が休校になったことで、学習が遅れています。そのため、遅れを取り戻そうと少しスピードを早めて授業を行っています。すると、授業についていけなくなる人が出てくるでしょう。ついていけない人には、ていねいに教える必要があります。インターネットで授業の録画を配信したり、オンラインで先生に聞いたりすることで授業を見直すことができるようにして、みんなが同じように授業が理解できるようになると良いと考えます。
 

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(添削者から)
教育を受けられない場合、どんな事態が起こるのか。Hさんは「豊かに生きるための技術や経験が少なくなる」としました。これもとてもよい視点ですね。