添削者コラム(2024年4月号※不定期更新)

2024年4月号は、富士山に登る際に必要となる通行料や規則についての記事を読んで、それに関する意見を述べる課題でした。
条件は以下の通りです。

■文字数は、350字以上600字以内とします。
■タイトル(なくてもよい)以外の全体を三段落とし、以下の構成で書くこと。
第一段落:記事の内容を簡潔にまとめる(要約する)
第二段落:今回の通行料徴収や登山者数を制限することのメリットについて自分の考えを述べる
第三段落:通行料の値段設定は適切かどうか、自分の意見を述べる
■文章は敬体(です・ます調)でも常体(である調)でもかまいませんが、まぜないように書くこと。

第一段落の要約については、具体的な内容をどう処理するのか、というところで毎回差が生まれています。要点をしっかりとらえ、簡潔な文を心がけるといいでしょう。
第二段落では、「メリット」を補強するための理由や説明をきちんと書けているかどうかがポイントとなります。また、「メリット」という言葉を、二回目以降は「利点」などと巧みに言い換えているO君の作文なども目をひきました。
第三段落の通行料の価格設定について、世界の他の地域の入山料と比較しながら述べてくれたYさんの作文は、非常に説得力がありました。

今回の追加課題は、日本にある世界遺産を一つ挙げ、現在抱えている問題点について延べるものでした。こちらはよく調べて書いてくれたものが多く、読み応えがありました。

(添削者)