添削者コラム(2024年3月号※不定期更新)

2024年3月号は、能登半島地震で被災した外国人向けの相談会について述べられた記事を読んで、それに関する意見を述べる課題でした。
条件は以下の通りです。

■文字数は、350字以上600字以内とします。
■タイトル(なくてもよい)以外の全体を三段落とし、以下の構成で書くこと。
第一段落:記事の内容を簡潔にまとめる(要約する)
第二段落:災害時に日本に住む外国人がこまることは何か、調べたり考えたりして述べる
第三段落:二段落で書いたことについての解決法を考えて述べる
■文章は敬体(です・ます調)でも常体(である調)でもかまいませんが、まぜないように書くこと。

第一段落の要約については、とてもよくまとまった文章が多く、感心しました。
第二段落では、どこまで調べられたか、あるいは想像力を働かせることができたかで、内容にずいぶんと差がつきました。言語的な問題以外にも、文化的な違いから来るトラブルについて述べてくれた作文もありました。
第三段落に書かれた解決法に、「外国人に日本語を習得してもらう」というものがありました。ただ、それだけだと突き放した感じが強いので、行政や民間から手を差し伸べる取り組みについても言及してほしかったところです。

今回の追加課題は「在日外国人の増加にともなう課題」について記述させるものでした。
言語など技術的な問題よりも、文化やマナーに触れた作文が多かったのが印象的でした。

(添削者)