添削者コラム(2020年6月号)

6月号は、コロナウイルスの影響による自粛生活下、生活協同組合の利用が増えたことに関する記事を読んでの出題でした。課題は、以下です。

【問題】
この記事のなかで、「1回にたくさん買わないで、必要な物だけを買ってほしいです。」という言葉がありました。今回のコロナウイルスに関連して、特定の商品を買い占めたことによって大きな問題が起こりました。その問題点について、以下の条件にしたがって述べなさい。

【条件】
■文字数は、350字以上600字以内とします。

■タイトル(なくてもよい)以外の全体を三段落とし、以下の構成で書くこと。
第一段落:買いだめについての自分の意見を述べる
第二段落:具体的な例をあげながら、その問題点をあげる
第三段落:結論として解決策を述べる

■文章は敬体(です・ます調)でも常体(である調)でもかまいませんが、まぜないように書くこと。

また、二回目の課題では、一部の方に、以下のような出題をしています。

「今回、『買いだめ』が問題となって物資不足や大きな混乱を引き起こしました。もしあなたの祖父母や親戚の方が、あなたのためにマスクを大量に買いだめして、それをあなたにわたそうとしてきた場合、あなたはどうしますか。また、なぜそのような行動を取るのですか?」

1回目の課題は、買いだめの問題点について論理的に述べやすいものでしたが、二回目は「相手の好意」とのジレンマにどう対応するかという難しい内容でした。それだけに楽しみにしていたところ、案外、「一旦は受け取って、自分の考えを伝える」「大量に用意されていたら寄付に回す」など、冷静な回答が多く寄せられました。それを含めて、受講生もずいぶん書き慣れてきたな、と感じたことでした。

(添削者)