毎月、作文を読んでいて気にかかることのひとつに、「話し言葉」の多用があります。
特に意見文では、できるだけ「書き言葉」を用いるようにしなくてはなりません。
よくある例としては、「けど」「だけど」「たくさん」「すごく」などが挙げられます。
これらは、文脈に応じてですが、「けど・だけど→だが」「たくさん→大量に、多く」「すごく→非常に」などと言い換えることができますね。
そのほかの具体例をこれまでの添削から挙げてみましょう。
「コロナウイルスの影響で外に出られなくてしょうがない」
→「コロナウイルスの影響で外に出られなくても仕方がない」
「なので、AIの進歩を喜んでばかりはいられない」
→「したがって、AIの進歩を喜んでばかりはいられない」
ただ、こうした書き言葉を常に意識して書くだけでは、十分とは言えません。
書き言葉を自然に用いるためには、説明的文章を数多く読むことがどうしても必要になってきます。
もちろん、忙しい日常生活のなかですから、なかなかそうした読書まで手が回らないかもしれませんが、学校の教科書や塾のテキストを読み込んでもいいでしょう。
そして、気になる表現があったら、それを「真似」して「使って」みることが大切です。
引き続きがんばっていきましょう。
(添削者)