添削者コラム(2022年12月号)

2022年12月号は、気候変動についての会議COP27に集まった若者たちに関する記事を読み、それに対する意見を述べる課題でした。
条件は以下の通りです。

■文字数は、350字以上600字以内とします。

■タイトル(なくてもよい)以外の全体を三段落とし、以下の構成で書くこと。
第一段落:記事の内容を簡潔(かんけつ)にまとめる(要約する)

第二段落:気候変動のリスク(危険性)について調べて書く

第三段落:若い人たちがCOP27の場に集まることのメリットについて書く

■文章は敬体(です・ます調)でも常体(である調)でもかまいませんが、まぜないように書くこと。

第一段落の記事のまとめについては、練習を重ねれば重ねるほどうまくなっていく印象があります。的確に要点をつかむ「読み」の力が必要です。
第二段落については、「調べて」という部分をどこまでしたかがポイントとなります。入試などでは調べることはできませんが、こうした準備段階での作文ではじっくり調べて取り組むことで、知識や思考力が養われます。
第三段落は、若者達を自分に置き換えて、自分こそが地球の未来に責任を持って行動するのだ、といった意見を展開してくれたIさんの文章が最も説得力がありました。

今回の追加課題は「気候変動について私達ができること」というテーマでの作文でした。一見、個々の力ではどうしようもない大きな問題に見えますが、それぞれの身近な生活でできることを具体的に書いてくれた作文が多く、感心しました。

(添削者)