添削者コラム(2021年10月号)

10月号は、イグ・ノーベル賞に選ばれた日本の歩きスマホに関する研究に関する記事を読み、歩きスマホに対する自分の意見を述べる課題でした。
条件は以下の通りです。

■文字数は、350字以上600字以内とします。

■タイトル(なくてもよい)以外の全体を三段落とし、以下の構成で書くこと。
 第一段落:記事の内容を簡潔(かんけつ)にまとめる(要約する)
 二段落:歩きスマホがもたらす危険性について述べる
 第三段落:歩きスマホを防ぐための方法について自分の意見を述べる

■文章は敬体(です・ます調)でも常体(である調)でもかまいませんが、まぜないように書くこと。

第一段落の記事のまとめについては、いつもより苦労した様子がうかがえました。受賞に関するニュースのみにとどめるべきか、具体的な研究の中身に踏み込むべきかどうか、判断の分かれるところでした。
第二段落は、よく書けていました。ただ、ニュースなどで知った具体例をそのまま書くのではなく、うまくまとめていくことが必要です。
第三段落は、韓国での取り組みを例にとったKさんの文章などが光りました。また、「お互いが注意しあえる社会」を提案するものもありましたが、現実的にはなかなか難しい側面もありますね。

なお、追加課題では、主に「小学生とスマートフォン」といったタイトルで小学生がスマホを使うことの是非について論じてもらいました。「制限付き使用を認める」意見が多かったように、これからますます使用者が増えてくることは間違いないでしょう。そのときにしっかりと考えて使えるようにしたいですね。

(添削者)