添削者コラム(2021年9月号)

9月号は、新型コロナウイルスの自宅療養者の増加に絡み、オンラインで診療していく方針について書かれた記事を読んで、自分の意見を述べる課題でした。
条件は以下の通りです。

■文字数は、350字以上600字以内とします。

■タイトル(なくてもよい)以外の全体を三段落とし、以下の構成で書くこと。
 第一段落:記事の内容を簡潔(かんけつ)にまとめる(要約する)
 第二段落:オンラインでの診察についてのメリットを述べる
 第三段落:オンラインでの診察で考えられるデメリットを述べる

■文章は敬体(です・ます調)でも常体(である調)でもかまいませんが、まぜないように書くこと。

第一段落については毎回記事の要約が課せられます。受講歴が長い人ほどうまくまとめることができているのは、やはり練習の必要性と効果を示していると感じました。
第二段落は、自分で考えて書いてくれた人と、調べて書いてくれた人の間に、大きな差が生まれています。入試など試験の場では調べることはできませんが、こうした練習ではうまくインターネットなどが活用できるといいですね。
第三段落も、二段落同様です。ただ、最後に自分の意見を入れるべきか入れないべきかで悩んだ様子が伺えました。

追加課題では、未来の医療技術について自由な意見を述べてもらう課題などが課されています。デジタルヘルスや「線虫」を利用したガンの検査方法など、それぞれしっかりと調べて書いてくれていました。ただ、まとめがただの感想になりがちなので、そこは注意が必要です。

(添削者)