添削者コラム(2021年7月号)

7月号は、行き過ぎた校則について見直しをするよう文部科学省が全国の教育委員会に出した通知に関する記事を読んで、自分の意見を述べる課題でした。
条件は以下の通りです。

■文字数は、350字以上600字以内とします。

■タイトル(なくてもよい)以外の全体を三段落とし、以下の構成で書くこと。
 第一段落:記事の内容を簡潔(かんけつ)にまとめる(要約する)
 第二段落:記事中にあった、「マフラーをしてはいけない」という校則について、自分の意見を述べる
 第三段落:自分の考える「理想の校則」はどんなものか、理由とともに意見を述べる

■文章は敬体(です・ます調)でも常体(である調)でもかまいませんが、まぜないように書くこと。

第一段落については、比較的うまくまとめられているものが大半でしたが、記事の文をそのまま写してしまうものも散見されました。
第二段落は、「マフラー禁止の校則はおかしい」とする意見が多かったのですが、賛否いずれにせよ、根拠・理由をきちんと述べることが大切です。「人によって暑さ・寒さの感じ方が異なる」「首元を冷やすと風邪を引きやすい」といった理由付けは分かりやすくてよいですね。
第三段落では、「細かな髪の結び方などの制限をなくすべき」「時代に合った校則にするべきだ」といった校則改革派の意見が多い一方で、校則よりも「思いやり」「自主性」といった部分を大切にするべきという意見も見られました。

追加課題では、校則をなくすべきだという意見に対してどう思うかについて、400字以内で意見を述べる課題などが出題されました。自分の学校の校則や日頃の行動を例にとってうまく意見を展開したTさん(6年生)の作文などが特に目を引きました。

(添削者)