2021年6月号優秀作品(6年生Tさん)

 鹿児島県の奄美大島と徳之島、それに沖縄県の沖縄本島北部と西表島にある森林などについて、「アマミノクロウサギ」や「ヤンバルクイナ」などの固有の生き物が生息し、生物の多様性が残る貴重な地域だとして、IUCNは世界自然遺産として登録することがふさわしいとの勧告をまとめました。一方、IUCNは西表島について、観光客の数に上限を設けるといった措置を取る事や、希少な生き物が車やバイクにはねられて死ぬ事故を減らすことなどの質の高い保全管理を行えるよう努力する対応を取るように求めています。登録されれば、国内の世界遺産としては5つ目となります。

 世界自然遺産に登録されることでのメリットは2つあります。一つ目は、多くの人に島々を知ってもらえることで観光が盛り上がることです。さらに、二つ目は、宝物だからこそこれからの固有の動物を守っていきたいという意識が持てることです。

 逆に自然遺産に登録されることでのデメリットもいくつか考えられます。一つ目は、観光客の増加で自然破壊のリスクが高まることです。二つ目は、人が増えることで道路や交通機関が混雑し、地元民の生活に支障が出ることです。三つ目は、管理をするための費用が掛かることです。世界自然遺産に登録されることは喜ばしいことですが、デメリットやメリットのバランスを考えて対応していくことが大切です。私も世界自然遺産を訪問する時は、メリットとデメリットを考えて行動したいです。

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(添削者から)
世界遺産に登録されることのメリット・デメリットが非常にシンプルかつ明快にまとまっていますね。