添削者コラム(2021年5月号)

5月号は、コンビニエンスストアが弁当の容器をプラスチックから紙製のものへと切りかえる動きについて書かれた記事を読み、プラスチックの使用や環境への影響などについて自分の意見を述べる課題でした。
条件は以下の通りです。

■文字数は、350字以上600字以内とします。

■タイトル(なくてもよい)以外の全体を三段落とし、以下の構成で書くこと。
 第一段落:記事の内容を簡潔にまとめる
 第二段落:なぜプラスチックの使用を控える必要があるのか、調べたことや自分の知っていることを書く
 第三段落:プラスチックの使用を控えるために、自分たちができる生活の工夫について述べる

■文章は敬体(です・ます調)でも常体(である調)でもかまいませんが、まぜないように書くこと。

第一段落の記事の要約については、コンビニエンスストアの具体例をどのようにまとめていくかがポイントとなりました。
第二段落では、海洋プラスチック問題について調べて書いてくれた作文が多くありました。ただ、単に海洋生物の生命を脅かすだけで終わっているものと、生態系・環境への影響、漁獲量の低下、人体への影響まで述べているものとで、差がつきました。
第三段落では、「自分たちができる生活の工夫」の「自分たち」の捉え方で、内容に幅が生まれています。身近な生活の工夫として多かったのは、やはりエコバッグ(※エコバックと書いた例が散見されました)の利用でしょうか。

追加課題では、「現在、世界中でごみの処理について問題になっています、ここでは身近なごみ問題をひとつ取り上げ、その問題に関する自分の考えを書きなさい。字数は400文字以内とします」といった出題がされています。こちらも「身近なごみ問題」の例に何を取り上げるがポイントとなりました。できるだけ「具体的に」「書きやすいものを選ぶ」ことが重要です。

(添削者)