添削者コラム(2021年2月号)

2月号は、この冬に起こった電力不足についての記事を読んで、自分なりの意見を述べる課題でした。
条件は以下の通りです。

■文字数は、350字以上600字以内とします。

■タイトル(なくてもよい)以外の全体を三段落とし、以下の構成で書くこと。
 第一段落:記事の内容を簡潔(かんけつ)にまとめる
 第二段落:冬の電力が足りなくなっている背景や原因について、自分なりに調べたり考えたりしたことについて述べる
 第三段落:家庭や学校などでできる身近な「節電」について具体的なアイディアや方法を述べる

■文章は敬体(です・ます調)でも常体(である調)でもかまいませんが、まぜないように書くこと。

記事については充分理解して、きちんとまとめることができた答案が多かった印象です。
一方で、第二段落については、「自分なりに調べたり考えたり」という部分で、かなり内容に差が生まれました。例年の冬とは違う「コロナ禍」という状況のなかで起こった、LNG船の渋滞などの影響まで書いてくれた作文も少なくなく、心強く感じました。
第三段落は、「身近な」と指定があるため、基本的にはこまめな消灯や重ね着などを書いてくれる受講生が多かったです。

追加課題は、「あなたはこれからの発電方法としてどの発電が最もよいと思いますか。メリットとデメリットにふれつつ自分の考えを述べなさい。字数は400文字以内とします」といった出題がされています。これはたまたま今年度の広島市立中等教育学校の入試問題(1/16実施)と同じテーマとなりましたが、核融合発電をあげてくれた6年生のMさんの意見が目を引きました。

(添削者)