2020年11月号優秀作品その2(6年生Mさん)


 新型コロナウイルスは様々な問題を引き連れてくる。これも、その一つである。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う入国制限措置の影響で、今年1月から6月までの半年間に新たに日本に入国した外国人は、前年同期と比べて8割近く少ないおよそ345万人となり、9年ぶりに減少に転じた。「この状況が続くようなら破綻しかねない」と観光業界関係者は語っていた。

外国人観光客が来ない。空港、宿屋、お土産屋等に全くではないが客が来ない。つまり、収入が減る。政府が Go To トラベルキャンペーンをするぐらいだ、「飲食や運輸などを含めた大きな枠での観光業界関係者の収入が減る」ことが最大の問題なのではないだろうか。

この際、外国人観光客はいったんあきらめ、国内旅行を盛んにする方向を考えるべきだろう。観光業界の収入を増やすにはやはり観光地に多くの人が行くことが最も効果的である。つまり、ステイホーム派の私にとって不本意ではあるが、Go To トラベルキャンペーンを推し進める政府の方針は正しいということである。まあ、クラウドファンディングによって一時的に資金を集めることはできるかもしれないが、これがコロナ終息まで続くかと言われたら何とも言えない。消極的な考えでいくと Go To トラベルキャンペーンが一番である。

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(添削者から)
優秀作品常連のMさん。文章力にますます磨きがかかり、独自の文体を確立してきました。意見文ということで添削を入れてしまいましたが、元のエッセイ風の口調もとても素晴らしかったことをつけ加えておきます。