2020年10月号優秀作品その2(6年生Hくん)


 近年、日本で生活する外国人の数が毎年増加しており、そのうち外国人労働者数は2019年には過去最高となる約166万人となっています。外国人労働者の受け入れを拡大した理由としては、少子高齢化にともなう人手不足の問題が挙げられます。少子高齢化が進行し、15歳から65歳未満のいわゆる生産年齢人口が減少しているなかで、企業は労働力を確保するために、いままでのような男性の正社員を採ることを中心としていた採用の形から、女性、高齢者、外国人など、より多様な人材に目を向ける必要性が生じました。

 外国人労働者を受け入れるメリットとしていくつかありますが、まず若くて優秀な人材の確保が出来ます。ひらがな、カタカナ、漢字と3種類の文字を使い分けなければならない日本語は、もっとも習得が難しい言語の一つと言われています。その日本語を学び、さらに国を渡ってまで他国で働きたいという方は、優秀でバイタリティー溢れるケースが多いです。また海外進出を考えているのであれば、その国の出身者を雇うことは非常に有効です。現地の言葉だけではなく、その国の文化をよく知っていれば、情報収集やマーケティングを行う際に、力強い味方となってくれることでしょう。一方デメリットとして、不法労働者も増えており、治安の悪化を心配する声も上がっています。

 外国人労働者が増えることによって、これからの日本社会がますますグローバル化が進んでいくと思います。そして、グローバル化が進むとその社会は発展していくと考えられます。

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(添削者から)
10月の課題は小学生にはなじみの薄いテーマでしたが、H君はしっかりとリサーチをしてくれており、「生産年齢人口の減少による人材の多様化の必要性」といったところまで言及してくれていました。