添削者コラム(2020年7月号)

7月号は、延期された東京オリンピック・パラリンピックについて、大会組織委員会の決定した新基本原則に関する出題でした。
1回めの問題と条件は以下の通りです。(2回めの課題は個々によって異なります)

【問題】
この記事のなかで、オリンピックを開催するにあたり、選手や観客が安全にかつ安心できて、お金をあまり使わない簡素な大会にするという方針が示されています。来年のオリンピック開催に関する自分の意見を、以下の条件に従って述べなさい。

【条件】
■文字数は、350字以上600字以内とします。
…自分の書いた部分をマウスなどではんい指定すると、画面左下に、指定部分の【文字数/全体の文字数】が表示されます。
■タイトル(なくてもよい)以外の全体を三段落とし、以下の構成で書くこと。
第一段落:記事にあった組織委員会の方針をまとめる
第二段落:それについて賛成もしくは反対の立場から意見を述べる
第三段落:自分の考える理想のオリンピックについてまとめる
■文章は敬体(です・ます調)でも常体(である調)でもかまいませんが、まぜないように書くこと。

まず、記事の内容をきちんと理解できたかを問うのが第一段落。半数以上の人がうまくまとめることができていました。なかには、6年生Mさんのように、オリンピックの予算額の推移などを詳細に調べて説得力を持たせた作文もありました。(※「問題」の中にほとんど解答が示されていたのに気がつきましたか?)
第二段落では、数人の受講生が果敢に「反対の立場」から意見を述べてくれました。その場合、相手を納得させるための論理的な説明が必要です。次回からの課題ですね。
そして、第三段落が最も書きにくかったようです。記事中の基本原則の繰り返しになっているものが多く、そこが残念でした。

先月から急に受講生が増え、様々な文章に触れることがうれしく。
皆さん、8月号にもがんばって取り組んでください。

(添削者)