添削者コラム「表現力・作文力アップのコツ(1)」


小学生の作文を読んでいてもっとも気になるのが、同じ構造や表現の繰り返しです。
たとえば、
「ぼくは(私は)~だと思う」
という表現。
同一段落中に3回以上登場することもあります。
こうした表現は文章を単調にし、読み手を飽きさせてしまいます。
「他の表現はないか」「別の言い方はできないか」と常に意識して書き進めていきましょう。
とりわけ自分の考えを述べる場合、上に挙げた「ぼくは(私は)~だと思う」という文が増える傾向にありますが、冒頭の「ぼくは(私は)」自体が不要なことが多く、そうなると、
「考える」「推察する」
といったダイレクトな「思う」の言い換えばかりではなく、
「ではないか」
「である」
「に違いない」
など多彩な文末表現が選択肢にあがってきます。
作文を書く際にぜひ意識してみてください。

(添削者)