2020年3月号優秀作品(6年生Mさん)


今世界的に高齢化や生活習慣病によって視覚障害者の数が増加している。日本眼科医会は、その数が2030年までに200万に達するとも述べているほどだ。そこで、日本IBMやオムロンなどの5つの会社がつくった団体は、AIを使い増加している視覚障害者を支える「AIスーツケース」を研究している。AIスーツケースのなかには、モーター、バッテリー、センサーがはいっており歩く人を物がないかをチェックしながら案内する。その際、今いる場所や地図の情報を使う。このようなことがAIスーツケースの長所である。

だが、長所もあれば短所もある。視覚障害者といえど人は人。ゆっくり歩く人はゆっくり歩く、速く歩く人は速く歩く。その人の速さにあわせることが最も難しい。あわせるために前段落で述べたように、今いる場所や地図情報を使い案内する。それを実現させるためには、屋内の地図情報やもの、人を認識するための大量のデータが必要となる。他にも、ウイルスやAIの暴走、バッテリー切れ、故障、人との関わりがなくなるといった可能性がある。このようなことがAIスーツケースの短所である。 ​

また、急速に発達しているAIは将来人間の仕事を奪うといわれている。オックスフォード大学は近い将来現在ある仕事の90%がAIに取って代わられると発表した。したがって、利用しすぎるのはあまりよくない。もちろん、AIによって助かっている人もいるため恩恵を受けている人も多く、全く利用しないという選択肢はすでにない。この場合には、利用に厳格なルールを設けるべきである。

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(添削者から)
書いた当時5年生とは思えない文章力に驚きました。
特に体言止めといった表現技法を使いこなすなど、これからが楽しみな書き手です。